翻訳家によるコラム:生物学・分子生物学・バイオ技術コラム

生物学・分子生物学・バイオ技術コラム by平井
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2012年08月28日
マイクロ工作機械は持ち運び可能

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で論文翻訳を担当している平井と申します。

分子生物学やバイオテクノロジーをはじめとする生物学全般に関する翻訳や、医学論文、生化学、ライフサイエンスに関する翻訳など、生物学や医学において、複数の分野にまたがる翻訳も扱っています。指名でのご依頼もお受けしておりますのでご相談ください。

マイクロ工作機械は持ち運び可能です。マイクロ精密NC旋盤、マイクロプレス成形機、マイクロファクトリーなどがあります。

機械加工(machine processing)においてその大きさに見合ったサイズの工作機械で加工したい、また、小さな部品は小さな機械で加工したいという課題があります。それは省スペース(space-saving)、省エネ(energy saving)から見ると当然の要求です。そこで極小部品の加工を目的としたマイクロ工作機械が登場し、できるだけ使うところに近い場所で加工できるマイクロファクトリーが実現することになりました。機械がコンパクトになると相対的に精度も向上します。

従来の骨治療具は人工材料を用い、手術時にこれらを患者の骨と金属製スクリューに結合し、これを完治後に再手術で除去しています。また、生体吸収性ポリマー(bioabsorbable polymer)は破損しやすく使用部位が限られるので人工骨(artificial bone)は部分的に生体骨置換のため完全修復は難しい状況です。これらのことから患者自身の骨から骨スクリューを作ることが試みられています。病院で骨折手術をする際に患者自身の骨から個々に合わせた骨折治療用の骨スクリューを手術室内でマイクロ工作機械を使用して作製し、素早く体内に固定する方式で、個々の骨折に合わせた治療具を提供したテーラーメイド医療に役立ちます。手術では、上記の骨スクリュー製作のためにNC旋盤が必要であり、またその切り出した小片を円筒形に整形したり、締め付けたりするための+溝や−溝を加工するためのNCスライス旋盤が必要です。

将来はモバイルファクトリーのような超分散システムが実現するかもしれません。

轄kエ翻訳事務所   医学翻訳・分子生物学翻訳・生化学翻訳担当:平井