翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年01月30日
オバマ大統領の一般教書演説について

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で政治分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマは、オバマ大統領の一般教書演説(State of the Union Address)についてです。

1月24日に上下両院合同本会議(joint sessions of the United States Congress)でオバマ大統領が一般教書演説を行い、中間所得者層(middle class)を重視する経済政策の必要性を強調し、富裕層に対する優遇税制の維持や社会保障の効率化を掲げる野党・共和党(Republican Party)との対決姿勢を鮮明にしました。大統領は「アメリカの価値観(American values)」を取り戻すと言明し、国内製造業の復活やエネルギー生産の拡大などを通じ、持続的な成長と雇用の創出によって経済の再生を目指す考えを表明しています。

外国政策では、核兵器の開発疑惑で対立するイランに対し、「核兵器保有を阻止するためにはあらゆる選択肢を排除しない」と述べ、妥協しない姿勢を明らかにしました。また、イラクとアフガニスタンの戦争に目途をつけ、アジア・太平洋地域を重視する国防戦略を示しています。

しかし、支持率が40%台に落ち込んでいる大統領にとって、ヨーロッパの金融危機(financial crisis)や激化する国際競争、野党との対立が大きな足かせとなり、雇用機会の拡大や所得格差の軽減には有効な政策を実行できない状況が続いています。11月には大統領選挙(presidential election)が控えている中でどれだけの実績を残すことができるのか、オバマ大統領の手腕が問われる10か月となりそうです。

轄kエ翻訳事務所 政治翻訳担当:佐々木