翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年07月23日
土用の丑の日とウナギの関係とは?

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で経済分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマは土用の丑の日とウナギ(eel)についてです。

各地で梅雨明けが宣言され気温の高い日が続いていますが、夏バテしないためにも食事はしっかりと取りたいものです。7月27日は土用の丑の日ですが、今年はウナギの価格が高騰しており、スーパーマーケットなどでも例年より高い値段で売られています。大きな理由はウナギの稚魚が3年連続で不良のためで、価格は昨年の3倍近くにまで上昇しています。しかし、ウナギ専門店やスーパーマーケットは販売価格を大幅に上げることもできず、1人分の量を減らしたり、ドジョウやアナゴなどの代替品をアピールするなどの対応を迫られています。

今では土用の丑の日と言えばウナギですが、土用シジミや土用餅、土用卵などの言葉が残っているとおり、日本では昔から土用の丑の日に体力のつくものを食べる習慣がありました。なぜ土用の丑の日=ウナギとなったかは諸説ありますが、最も有名な説は平賀源内が発案したとされています。当時の文献にも収められている説で、夏場に売上が落ち込むウナギ屋の主人が、夏にウナギを売るためにはどうしたらよいか相談したところ、平賀源内は「本日、土用の丑の日」との張り紙をするように提案し、ウナギ屋が繁盛したことがきっかけとのことです。

ウナギにはビタミンAやBが多く含まれており、夏バテ防止にも効果がある食材ですが、実際にウナギの価格を見て躊躇してしまう方も多いと思います。年に1度しかない土用の丑の日ということでウナギを購入するか、シジミや卵、もしくはアナゴなどの代替品にするか、悩ましい選択となりそうです。

轄kエ翻訳事務所 経済翻訳担当:佐々木