翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年08月15日
柔道とJudo

こんにちは。轄kエ翻訳事務所でスポーツ分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマは柔道の国際化(internationalization)についてです。

ロンドンオリンピック。水泳やレスリングではメダル獲得が相次ぎ、サッカーや卓球など他の競技でも盛り上がりを見せてくれました。しかし、その中で、一番期待されていた柔道が予想外の結果に終わっています。男女合わせて金メダルは女子57キロ級の松本選手のみで、男子は1964年に東京オリンピックで正式競技になって以来、初めての金メダルゼロでした。特に100キロ級、100キロ超級では両選手とも2回戦で姿を消すなど、あまりにも早すぎる敗退に驚いた方も多いのではないでしょうか。

近年、柔道は国際化が急速に進み、もはや柔道ではなくJudoとして世界中に普及しています。国際柔道連盟(International Judo Federation)の加盟国・地域も200ほどあり、ヨーロッパやブラジル、ロシアでは特に人気が高い競技となっています。また、2009年からはランキング制(ranking system)が導入され、1つのスポーツとして商業的にも発展させていく取り組みが進められています。

今回のオリンピックではロシアが金3つを含む計5つ、フランスが金2つを含む合計で7つのメダルを獲得しています。日本は金が1つでしたが、メダルの獲得数は7つとフランスと並んで最多でした。しかし、柔道がJudoになっても、やはりお家芸として、そして日本の国技(national sport)として、金メダルは使命と言えるでしょう。他の競技よりも重圧が大きいですが、やはり選手たちには日本代表として奮起してもらいたいものです。今回の結果を反省、分析し、次回のリオデジャネイロオリンピックでは日本柔道が復活することを期待しています。

轄kエ翻訳事務所 スポーツ翻訳担当:佐々木