翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年07月31日
イチロー選手、電撃移籍

こんにちは。轄kエ翻訳事務所でスポーツ分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマはニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)へ電撃移籍をしたイチロー選手についてです。

メジャーリーグへ移籍してからシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)一筋だったイチロー選手。シーズン途中に突然、名門ニューヨーク・ヤンキースへの移籍が決まりました。移籍が発表されたその日に11年間所属した古巣マリナーズとの試合に先発出場しましたが、最初の打席でヒットを打つなど幸先の良いヤンキースデビューを果たしました。移籍後最初の打席では、バッターボックスに向かうイチロー選手に対して大きな歓声とスタンディングオベーション(standing ovation)が起こりました。イチロー選手は頭を下げて感謝の意を表しましたが、シアトルのファンからどれほど愛されていた選手だったのかが分かる一場面でした。イチロー選手はその後も先発として出場し、毎試合ヒットを記録するなど絶好のスタートを切っています。

今回の移籍についてイチロー選手は、「20代前半の選手が多いこのチームの未来に僕がいるべきではない。環境を変えて刺激を求めたいという強い思いがあった」と語っています。今シーズンは5年契約の最終年でしたが、チームは早々に優勝争いから脱落し、地区最下位に低迷しています。同じような状況が何年も続く中でモチベーションを維持することが難しくなったのでしょう。また、再建のために若手選手を積極的に起用したいチームの方針とイチロー選手の存在にずれが生じたのかもしれません。移籍の希望はイチロー選手から打診があったとの報道もあります。今年で39歳を迎えるイチロー選手にとって、ワールドシリーズ制覇が狙えるチームへ移籍し、再び輝きを取り戻したいという思いもあったのではないでしょうか。日本だけでなく、メジャーを代表するスーパースターのイチロー選手。新天地での活躍を期待しています。

轄kエ翻訳事務所 スポーツ翻訳担当:佐々木