翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年07月23日
第3回WBCに不参加?

こんにちは。轄kエ翻訳事務所でスポーツ分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマは日本プロ野球選手会(JPBPA: Japan Professional Baseball Players Association)が不参加を表明した、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC: World Baseball Classic)についてです。

7月20日に日本プロ野球選手会が臨時総会を行い、来年3月に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシックには参加しない方針を決議しました。選手会は、日本企業のスポンサー収入やグッズのライセンス収入などがすべて主催者のWBCI(World Baseball Classic, Inc.)へ入ることを問題視して昨年から譲歩を求めていましたが交渉が進まず、不参加の道を選択しました。しかし、日本野球機構(NPB: Nippon Professional Baseball)は昨年12月に参加の意向を表明しており、選手会との協議を早急に行うことを明らかにしました。また、すでに代表監督の選考も進んでおり、選手会の発表による混乱は各方面に広がっています。

そのような状況の中、MLBインターナショナルが1次ラウンドの概要を発表し、日本はキューバ、中国と同組になることが決まりました。過去2回の1次ラウンドはアジアのチームのみで行われていましたが、今回は初めて他地域のチームが加わります。また、1次ラウンド、2次ラウンドとも日本で開催されることも併せて発表されました。

オールスター初戦前に不参加の発表が行われたため選手の間でも動揺が広がりました。また、前回大会の盛り上がりを期待しているファンも少なくありません。しかし、すべての参加国の選手が納得する形で開催されなければ、WBCの価値はありません。選手会は妥協することなく、正々堂々と自分たちの意見を主張してほしいと思います。

轄kエ翻訳事務所 スポーツ翻訳担当:佐々木