翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年05月29日
大相撲夏場所、旭天鵬が37歳で初優勝

こんにちは。轄kエ翻訳事務所でスポーツ分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマは、大相撲の夏場所についてです。

5月に行われた大相撲夏場所(summer tournament)では、前頭7枚目の旭天鵬が同じく前頭4枚目の栃煌山との優勝決定戦(championship deciding playoff bout)を制し、37歳にして初優勝を果たしました。モンゴルから来日して20年、優勝制度が制定されて以降では史上最年長の初優勝です。

今場所では絶対的な存在である横綱の白鵬が7日目から3連敗を喫するなど、波乱が相次ぎました。大関の稀勢の里が11日目を終えて1敗をキープし、6年ぶりに日本人力士の優勝が期待されましたが、優勝決定戦では栃煌山も敗れ、またしてもモンゴル出身力士の壁を破ることはできませんでした。

また、今場所は史上初の6人大関となりましたが、大関の存在感は相変わらず薄く、稀勢の里が11勝、琴奨菊が10勝を挙げましたが、把瑠都が9勝、その他の3力士は8勝と低調な成績に終わっています。特に琴欧洲は千秋楽(last/closing day)を欠場したため、優勝争いをしていた栃煌山が不戦勝(win by default)となり、館内からは不満の声が上がりました。真剣勝負での負傷は仕方ありませんが、番付編成のシステムを変える必要があることは確かでしょう。久々の混戦で千秋楽を楽しみにしていたファンにとっては、水を差された格好となりました。

夏場所は37歳の旭天鵬が優勝し、栃煌山や稀勢の里などの日本人力士も最後まで優勝争いを繰り広げるなど、ここ数年とは違った展開が繰り広げられました。来場所も白熱した相撲で観客を魅了してほしいと思いますが、特に日本人力士のさらなる奮起に期待がかかります。

轄kエ翻訳事務所 スポーツ翻訳担当:佐々木