翻訳家によるコラム:政治経済・アート・スポーツコラム

政治経済・アート・スポーツコラム by佐々木
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2012年05月07日
松井秀喜選手、レイズとマイナー契約

こんにちは。轄kエ翻訳事務所でスポーツ分野の翻訳を担当している佐々木です。

今回のテーマは、タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)とマイナー契約を結んだ松井秀喜選手についてです。

今季の所属先が決まらずに個人練習を続けていた松井選手が4月30日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、5月1日に入団会見が行われました。早速2日から練習に合流し、1Aクラスの若手選手などとともに汗を流しています。個人練習中も1日に300スイングを超える打ち込みをしていたとのことで、フリー打撃ではブランクを感じさせない打球を飛ばしています。今後は練習試合の出場を経て、メジャーへの昇格を目指します。

しかし、メジャーへの昇格は厳しい状況であることに変わりはありません。現在、レイズはアメリカン・リーグ東地区(American League East Division)の首位を快走しており、選手の入れ替えをする気配はありません。また、指名打者(DH: designated hitter)や外野手の枠にも空きはなく、松井選手が入り込むにはマイナーで圧倒的な成績を残すことが要求されます。また、マイナー選手の待遇はメジャーと雲泥の差があり、移動は基本的に一般の航空機、もしくはバスで、移動時間が10時間を超えることも多々あります。宿泊もモーテルで、食事もハンバーガーやホットドッグ、ポテトなど、膝の状態が万全でない松井選手にとっては過酷な環境が待ち受けています。

これまで数多くの修羅場を乗り越えてきた松井選手。6月で38歳を迎えますが、逆境を乗り越えて再びメジャーで豪快なホームランを見せてくれることを期待しています。

轄kエ翻訳事務所 スポーツ翻訳担当:佐々木